あしなが写真倶楽部 撮影レッスン ステップ1





それではデジイチを手にしたハンターになった気分でステップ1に進みましょう。ご存知のようにカメラにはP(プログラム)モードがあり、大きな失敗をせずに撮影をすることができます。しかしながら、Pモードはカメラが撮影をコントロールしている状態。言ってみれば遊園地のゴーカートみたいなもので、安全ではあるが、本当のカートレースに必要な技術を身につけることはできません。 ステップ1と2では写真撮影において最も大切なシャッタースピードと絞りの関係について学びます。自動車の運転におけるアクセルとブレーキのようなものです。

シャッタースピードについて



プロローグで学んだように、シャッターが開いている間、光がレンズと絞りを通して入ってきて、イメージセンサーに画像が記録されます。遅いシャッタースピードなら、たくさんの光を取り込むことができ、画像が明るくなります。それは良いことなのですが、シャッターが開いている間に少しでもカメラがブレると、写真がブレて写り、失敗作になってしまいます。それではカメラをブラさずに撮影するにはどうずればいいでしょうか?


ひとつは三脚を使うこと。そしてもうひとつは、カメラがブレる前に撮影を終えることです。それではどのくらい早く撮影を終えればいいのでしょう? それはカメラマンの技術と手ブレ防止機能などの有無により違うのですが、おおよそ1/60(秒)以下では手ブレの可能性が高くなります。


もうひとつ注意すべき点。たとえカメラがブレなくても、ブレた写真になることは多々あります。それは・・ シャッターが開いている間に、被写体が動いた場合です。たとえば暗いステージで踊っているヒップホップダンサーを2、3秒かけて撮影した場合。頭が2つで、手足が4本ずつ、なんて画になりかねません。



写真教室 撮影レッスン 撮影会
. . .
写真教室 撮影レッスン 撮影会


およそのシャッタースピードの目安としては、モデル撮影の場合、1/125。歩く程度の早さであれば1/250。ジョッギングやダンスの場合で1/500。サッカーやバスケなどのスポーツ、走っている車や犬、飛んでいる鳥などの場合は1/1000を使います。

絞りについて



通常、撮影にはある程度のシャッタースピードが必要なことはご理解頂けたと思います。たとえば学芸会で踊っているお子さんを撮影する場合は1/500以上で撮影をしたいところです。しかし、シャッタースピードが早いということは、それだけ入ってくる光の量が少なくて、暗いということ。ではどうすればいいでしょうか?  答えのひとつは、絞りを開いて、たくさんの光を一度に取り込むことです。なるほど・・ 


実は、絞り(英語だとAperture アパーチャーと呼びます)は写真撮影において最も誤解されやすい数字です。それは、数値が小さくなるほど、絞りが開いた(穴が大きい)状態を差し、逆に数値が大きくなるほど、絞りが閉じた(穴が小さい)状態を指すからです。


例えば、F1.8やF2.8と言う数字は、絞りが開いた(穴が大きい)状態を指し、F16、F22という数字は絞りを閉じた(穴が小さい)状態を指します。F8がほぼ中間の開き具合になります。


絞りはその構造上レンズと一体となっています。問題は、絞りを絞って、光が通る穴を小さくすることは簡単にできますが、絞りを開いて、光が通る穴を大きくすることは、物理的な制限がある、ということです。絞りを大きく開けるためには、レンズも大きなものを用意する必要があります。そうすると、当然レンズの製造において、精度が要求され、重くなります。当然、高価なレンズになります。


現在市販されているレンズで、一番大きく絞りを開けられるレンズがF1.2です。焦点距離が50mmと85mmがあり、それぞれカメラ本体より高額です。同じ50mmの焦点距離でも、F1.8のレンズになると価格が1/10以下。もちろん造りも違いますが、それにしても・・  デジタル一眼レフの標準構成ではズームレンズが一般的ですが、絞りを大きく開けられる単焦点レンズを追加で購入されると、絞り開けた時の写りの違いがはっきりとわかります。



その他の設定項目に関して



1) AF (オートフォーカス)ポイント
デジタル一眼レフカメラは、焦点を合わせる箇所をファインダーの中で動かすことができます。ただ、その操作方法はカメラ毎に違います。これからのレッスンでも頻繁に使いますので、AFポイントの動かし方をカメラの操作説明書を読んで、マスターしておいて下さい。


2) ISO その1
ISOとは感度のことで、具体的にはイメージセンサーで捕らえた画像信号を増幅するボリュームの数値です。数字が大きいほど、信号の増幅量が多くなります。問題は、画像信号を増幅すると、ノイズも一緒に増幅されてしまうことです。


これからのレッスンにおいては、ISOは400で固定して下さい。ISOをオートにすると、カメラが勝手にISOを変更して、画像の明るさを調節してしまうので、レッスンの内容と合わなくなってしまいます。


3) ホワイトバランス(WB)
物体の色が最も自然に見えるのは太陽光線です。しかしながら、電球の下では、物体の色は黄色に染まります。デジタル一眼レフカメラには、照明の色を感知するセンサーが付いていて、ホワイトバランスをオートにセットしておくと、自動で物体の色を補正してくれます。これからのレッスンでも、ホワイトバランスをオートにセットして下さい。


4) 画像の記録フォーマット
これからのレッスンにおいては、JPEGラージフォーマットでメディアに記録するようにして下さい。カメラに記録する時点では、一番大きなファイルサイズが選ぶようにして下さい。RAWデータで記録すると、専用のソフトウェアを使って、後ほどPCで画像を現像処理する必要があります。




練習セッション A
シャッタースピードを固定、絞りを変えて画像の明るさを調整する



それではシャッタースピードと絞りをどのようにセットすれば良いのでしょうか? 適正なシャッタースピードを思い出してみましょう。三脚を使わない手持ちの撮影では1/60が限界。モデルさんを使った撮影では1/125。学芸会のダンスでは1/500、でしたよね。練習a)ではシャッタースピードを1/125に固定して、いろいろなもの撮影してみましょう。


さて、それではシャッタースピード1/125に合う、適正な絞りは? 


写真教室 撮影レッスン 撮影会
1) ISO400、M(マニュアル)モードに設定。
2) シャッタースピードを1/125に設定。
3) 絞りを解放、F値が一番小さいところからスタートして、F5.6、F8、F11、F16、F22でそれぞれ撮影してみる。それぞれ画像の明るさをLCDモニターでチエックしてみる。


F4など、レンズの解放付近(絞りを一番開けた状態)では、画像が明るすぎて、白とびしている部分があるかもしれません。逆にF16、F22など、絞りを絞り込んだ状態では、画像が暗すぎて、何が写っているのかわからないかもしれません。 LCDモニターの画像を見て、ご自分がちょうど良いと思った画像の絞りを控えておいて下さい。





練習セッション B
S(Speed)もしくはT(Time)モードで撮影してみる



S(Speed)もしくはT(Time)モードで撮影すると、シャッタースピードに合わせて、カメラが自動で絞りを調節してくれます。カメラが選んだ絞りと、ご自分が選んだ絞りを比較してみましょう。


写真教室 撮影レッスン 撮影会
1) ISO400、SもしくはTモードに設定。
2) シャッタースピードを1/125に設定。
3) 練習a)で撮影したものと同じものを撮影してみる。
4) LCDモニターで、画像の明るさと、絞りの値をチェック、練習a)で選んだ明るさ、F値と比較する。
5) シャッタースピードを1/500と1/1000に設定、撮影してみる。
6) できることなら、屋内で1/125、1/500、1/1000を撮影してみる。さあ、どんな画になるでしょう?


上のサマードレスの女性の画像をご覧下さい。全体的には露出オーバーなのですが、あえてこちらの画を選びました。モデルが帽子をかぶっているため、背景に露出を合わすと、顔が暗くなってしまうからです。


また、下の和服の画像は、全体としては露出がアンダーで暗い画ですが、あえてこちらの画を選びました。暗いほうが和室の雰囲気が良く出ているからです。 このように、カメラまかせの露出では、思ったとおりの作品になるとは限りません。自分でシャッタースピードと絞りを調節する技術を身に付けて下さい。



撮影レッスン お一人さま 6,000円(税込み)

- プライベートレッスン 1.5時間
- グループレッスン 3時間(2名さま以上) 3名さま以上でのお申し込みは、割引料金が適用となります。
- 東京・もしくは横浜での開講となります。関西など、他の地方での開講も可能です、下記フォームよりお問い合わせ下さいませ。
- 当日のレッスン内容は、お客さまのご希望、経験、機材などにより判断、最適な内容で実施させて頂きます。

写真教室 撮影レッスン 撮影会