あしなが写真倶楽部 撮影レッスン プロローグ
まずはデジタル一眼レフカメラの基本構造を理解しましょう。ご存知のようにi-Phoneや普通のデジカメでもキレイな写真は撮れます。でもプロは大きなレンズの付いた一眼レフカメラを使ってますよね・・ 何が違うのでしょうか。
下のイラストはデジタル一眼レフカメラの主要なパーツです。フィルムがイメージセンサーに、そしてLCDモニターが付いたこと以外、カメラの基本構造は過去20年ぐらい変わっていません。

i-Phoneにもレンズ、シャッター、イメージセンサーとLCDモニターがあり、モニターがファインダーを兼ねています。デジカメにはそれに加え、絞りが付いています。ミラーレス一眼もほぼ同じ構造です。
シャッター(ボタン)を押すと・・
1) 被写体がミラーとプリズム越しでファインダーに見えています。

2) シャッターを押すと、ミラーが瞬間的に跳ね上がり、シャッター幕が開きます。そうすると、レンズと絞りを通った光がイメージセンサーに届き、画像が記録されます。ミラーが跳ね上がっている間、ファインダーは真っ暗です。

3) シャッタースピードとして決められた時間を経過すると、シャッター幕が閉じ、ミラーが元あった場所に降ります。再びファインダーに画像が戻ります。記録された画像はLCDモニターに映し出すことができます。

4) そして再び1)に戻ります。連写の場合は、1秒間に4回〜10回、この動作を繰り返します。
どうしてプロはデジタル一眼を使うの?

いくつか理由がありますが、撮影時の気持ちよさが上げられます。光学ファインダーで見えている画を切り取る瞬間、ミラーが動く音と実感。まるでハンターが獲物を撃つような気分にさえなります。もちろん物理的にも右手でグリップを、左手でレンズの下を、そしてファインターでもカメラを固定する三点支持の撮影姿勢が、手ブレを防止する効果も見逃せません。
また、良く知られたデジタル一眼のメリットにレンズを交換できること、があります。例えばサッカーの試合中継で、まるで大砲のようなレンズを抱えたカメラマンを見たことはありませんか?もちろんスポーツ撮影のプロが使うたいへん高価なレンズですが、それでも同じメーカーであれば、お手持ちのカメラに装着して、お子さんのサッカーの撮影に使うことも可能です。
レンズの選択としては、タイプ(APS-C用か、フルサイズ用か)、焦点距離(広角か、望遠か、ズームか)、そして絞りの最大値(F1.8、F5.6など)があげられます。詳しくはレッスンを進める中でご説明します。
